次世代への取り組み
2050年には世界人口が90億人を超えると予測されています。
人口増加に対応し、SDGsの実現に向けて、弊社は「食糧」「エネルギー」「環境」の3つの課題に重点を置き、取り組んでいます。
すべての人に十分な食糧を提供し、増加が見込まれるエネルギー需要に対応し、変化する環境に対策を講じる。弊社はこれらの課題に独自の視点と技術力をもって挑戦していきます。
水耕栽培の取り組み
環境変動により農作物や水産物の安定供給が困難になる可能性に対し、弊社では環境から切り離された空間での「水耕栽培」や「陸上養殖」、およびそれらを組み合わせた「アクアポニックス技術」に取り組んでいます。
水耕栽培(植物工場)は、すでに多くの企業や大学が研究開発を進めている分野です。弊社が特に重視しているのは「どこでも、誰でもできる」植物工場の実現です。植物工場は環境の影響をほぼ受けず、土地生産性を高めることが可能ですが、初期投資の高さが普及の大きな障壁となっています。
「どこでも、誰でも」の実現が可能になれば、消費量が多い都市部や、食糧難に直面する地域でも安定的に作物を生産できるようになります。また、陸上養殖では、給餌量が少ない水生生物を各地で生産することが可能となり、将来不足が懸念されるタンパク源の確保にもつながります。
空き家活用による植物工場
弊社は植物工場のために新たな建屋を建設するのではなく、地域問題となっている空き家を徹底的にクリーニングし、植物工場として再利用できるよう補修し、必要な設備を導入しています。
植物工場というと大規模な施設のイメージが強いかもしれませんが、既存の建物を活用することで環境負荷を低減し、未活用の設備を有効活用できます。また、消費地に近い場所での食料生産も目指しています。
▼空き家活用植物工場No.1「おんせんファーム(山形県東根市)」