空き家植物工場でのメロン栽培(中間報告)

「空き家植物工場」について

弊社では地元で増え続ける「空き家」を、名産品の生産拠点とするプロジェクトを実施しております。'23年9月より空き家を使った植物工場にて、地元東根の新しい名産品として「ひがしねクラリス」の育成を開始致しました。

空き家の利点と弱点

空き家を使った植物工場の利点は大きく以下の通りです。

・植物工場に必要な電気、水道がすでに整っている。

・元来人が住むものなので保温性が高い。

・ハウスに比べ空間が狭いため少ないエネルギーで温度管理が可能。

まとめますと設備、運転に係る費用が格段に抑えられます。

想定外でしたが弱点は以下の通りです。

・微小害虫(アザミウマ類)は発生する。

現時点での生産状況

アザミウマ類の被害に遭い、多くのメロンが枯れ、4ヶ月間経ちました現在も収穫は行えておりません。

ただし農薬を使わないアザミウマ類の殺虫方法を'24年1月に確立し、非常に高い成果をあげております。試験ではほぼ全てのアザミウマ類を殺虫、卵の無効化に成功致しました。(可視光殺虫法)

同年1月8日より、害虫がいない環境下での人口授粉が可能になり、今後収穫まで枯れることなく育成が可能であると判断しております。